【しんどい】闇の腐女子が選ぶ神BL5作品【泣ける】
今までそんなに山ほどBLを読んだわけじゃないけど(かなり選り好みしてるので)、中でもとにかく良かった!神!めちゃ刺さった!!!!っていう漫画が何冊かあるのでそれを紹介したいと思います。
きっと私のような腐女子(闇の腐女子)(たぶん)に刺さる。読んで泣いてスッキリしてほしい。
ちなみに私は
過去にしんどいことがあり愛に飢えた男が愛を知って幸せになるストーリー
が、大好きです。
闇の腐女子とはまた違うかもだけど、受けがしんどい思いをしてればしてるだけ嬉しいので、まぁ光の腐女子ではない。
モノホンのバッドエンドが好きなモノホンの闇の腐女子さんには刺さらないかも。
それでは、それを踏まえて、どうぞ!!
※ここではあくまでもBL漫画を紹介します。
小説原作もあるけど、コミカライズが最高なので…。
今のところ深く突き刺さってるのは5作品。
『COLDシリーズ』 原作:木原音瀬 漫画:麻生ミツ晃
『目を閉じても光は見えるよ』丸木戸マキ
『きっと、幸せな結末』麻生ミツ晃
『ここはやさしい庭』エンゾウ
『カッパーレッドの悪魔』春之
以上5作品です!!!ちなみに、上から下にかけてマイルドになってます。この中だと1番カッパーレッドがマイルドかも。
COLDシリーズは人を選ぶかもなあ…と…。
カッパーレッドから1作品ずつ紹介していきます!!!最高なので読んで!!!
ざっくりとしたストーリーのネタバレは書いてるので、苦手な方は注意です。
①カッパーレッドの悪魔 / 春之
【あらすじ】
琢馬(童貞)は、赤髪の若者・将太をウリセンと知らずに家に上げた。
その晩、将太の舌ピアスが裏スジを這う濃密なフェラでやすやすとフェラ童貞を奪われてしまった琢馬。
とんだ悪魔を拾ってしまった…!!かと思いきや、客に乱暴されて震えながら泣く将太の姿を見て、琢馬は将太を守りたいという思いが込み上げる。
付き合い始めた2人だが、初セックスまでの道は寸止めの連続…!
待ってろ将太、今日こそ童貞喪失キメてやる――!
***
と、あらすじだけ読むとアホエロコメディかなあと思うんですが…。
大事なのはここ!!
『客に乱暴されて震えながら泣く将太の姿を見て、琢馬は将太を守りたいという思いが込み上げる。』
です!!!
ここがね、数行で終わってるけどこの作品ではわりとメインなところ。
受けの将太は両親を早くに亡くして姉と2人暮ししているのですが、自分を傷つけてしまう傾向にあって、ピアスがたくさん開いてたり、セックスに依存しているけれどそれは快感よりも「相手に求められる」ことに依存していて、『愛に飢えてる』。
そして過去のことがあって、腕を強く握られたりすると過去がフラッシュバックして正気を保てなくなる。
表紙ではただヘラ〜〜ってしてるあんちゃんに見えて実はとても深いお話なんですよカッパーレッド…………
不器用ながらも相手を大切に想って、大切にしようとして、空回ったりもして。
そんな2人の行く末をどうか見届けてほしい……。
童貞喪失出来るのか?!だけじゃなくてね。
その……最終話の…………… 玄関のふたりの演出が神…………天才……………🙏🙏🙏🙏🙏
②ここはやさしい庭 / エンゾウ
【あらすじ】
愛を知らず、家族も居場所もなかった男――ヒモ同然の生活で、女絡みのリンチを受け、気づくと見知らぬ男に介抱されていた。
「兄ちゃんに心配かけるなよ、護――」薫と名乗る男は、なぜか自分を死んでしまった弟の護だと思い込んでいるらしい!?
戸惑いつつも薫と過ごす優しい時間で初めて自分の居場所のある安らぎを感じ、偽りの弟のまま薫のそばにいることを決意して!?
***
これはもうあらすじのまんまです。
傷ついた2人が身を寄せあって幸せを享受するお話です。
エンゾウ先生といえばマザーズスピリットとかドラッグレスセックスってかんじだけど、これが1番好きです……… 驚くべきことに、濡れ場がマジで少ない!!!
めちゃくちゃ厳選された心にも響く濡れ場ですので……見て……………
③きっと、幸せな結末 / 麻生ミツ晃
【あらすじ】
ろくでもない男ばかりに引っかかるバーテンダーのすみれは、
幸せを諦めて生きている。
親とも疎遠で、寂しさにも慣れているはずだった。
けれど遠い親戚の大学生・佑真と再会し懐いてくる彼と過ごすうち、
佑真との時間に安らぎを覚えていく。
一方、佑真はすみれへの想いを強くしていき――。
せつなく愛しい年の差ロマンス。
***
ハーーー………… ここまで好きな作品を並べると、好きな作品の傾向がバレバレで面白い。
すみれさんは、自分に幸せが似合わないと思ってる。だからいろいろなことを諦めれるけど、佑真はそんなすみれさんのことを大事にしたいし、すみれさんに幸せが似合う人だってことをわからせてあげたい。
佑真と過ごすうちに自分のことも大事に思えるようになってくるすみれさん。
そんな2人の姿を見ていると、すれ違いに胸が苦しくなるけど、その分想いが通じた瞬間が幸せで幸せで、しんどい涙としあわせな涙が溢れてくる。
素敵な作品なんだよ……… 絵柄が少し独特かもしれないけれど、繊細な麻生ミツ晃先生のタッチだからこそ表現できる作品なので、とにかく読んでほしい。
表情とか、感情の機微とかの描写が上手すぎるんだよ〜〜;;;
④目を閉じても光は見えるよ / 丸木戸マキ
【あらすじ】
あぁ、なんてまぶしいんだろ…
体の隅々まで俺たちは
その形や味を知り尽くしていたが、
体以外はなんにも
知らないのだったーーー…
人気AV男優の仁はある日、ゲイビ出演の話を持ちかけられた。
そこで出会ったネコ男優の光と体の相性がよかったため、ふたりはバディを組み、頻繁に共演することになる。
仁と光のバディは人気を集め、順調に売れていたが、実際は仕事上の体の関係だけでお互いのプライベートのことは全く知らなかった。
しかしある時、ふたりは同じマンションに住んでいることが判明し…。
フィクションの中から生まれる、ノンフィクションの愛を描いた感動作。
光の過去を描いた、丸木戸マキデビュー作「水曜の朝、午前3時30分」も収録!
バツイチ子持ちのAV男優xある過去をもつゲイビネコ男優
***
待ってました!!!ポルノグラファー、インディゴの気分がドラマ化されて話題になった丸木戸マキ先生のお話です。
そっちもめちゃくちゃ好きだけどね、作品の中ではこれが1番好きですね…。
宗教だよもはやこれは。光だよこれはまじで…………あぁ………なんてまぶしいんだろ…………ってなるよ………。
わたし、丸木戸マキ先生は大好きだけど「AV男優」っていうジャンルがそもそもめちゃくちゃに苦手なんです。
ストーリーを重視して見たいので、そういう性的な面に特化してるというか、もうエロがなくても性的なものってわかるじゃないですか…そういうのが苦手で。
スルーしてきたんだけど、まぁ丸木戸マキ先生だし!!と思って勇気を出して読んでみたけど………めちゃ良かった…………。
たしかにAV男優の話で、そういう場面もいっぱいある。撮影現場の濡れ場が濃い。
けどまあ、ストーリーの見所はそこじゃないので…。
受けの方がそりゃまぁどちゃくそに重い過去を持ってまして。過去類をみないしんどさだった。こんなしんどいことある?!って。
まぁそれは読んでみてのお楽しみ…。
でもそこを伏せると、なんて説明したらいいかわからない…難しい…。
作中の好きなセリフというか、概念?考え方があって、「誰かの1番になれなくても2番目3番目を集めて生きていくしかない、そういうこともある」みたいな。
受けの光くんは過去のことからどこか愛とか幸せを諦めている節があって、自分だけが幸せになっちゃいけないと思っている。
そんな彼が愛される喜びを知ったときの顔と言ったら…。
めちゃくちゃ刺さった。読んで。
⑤COLDシリーズ / 木原音瀬 麻生ミツ晃
【あらすじ】
高久透は事故で記憶をなくし、友達だと名乗る年上の男・藤島に引き取られる。しかし藤島は極端に無口なうえ、透の「過去」を何ひとつ教えてくれない。透は、どこにも居場所がないような寂しさを募らせるが、藤島とともに暮らすうち、彼の中に不器用な優しさを見いだして――。
ハート激震、ドラマティックラブ! 過去と現在が複雑に絡み合う話題沸騰シリーズがいよいよスタート!
***
もうこれは超超名作。でも1番人を選ぶ。
言うたら記憶喪失BLなんだけど、この記憶喪失、よくある「愛し合ってたのに記憶喪失になってしまう」的な話ではない。(それも好きだけど)
このシリーズは3作品あって、その作品ごとに言うと、
1作目の『COLD SLEEP』で記憶を失った透は友人と名乗る藤島さんに世話になり、恩も感じているが過去の自分が好きだったものを押し付けられたりして少し疎ましく感じる部分もあった。けれど自分のためを想ってくれる藤島さんのことを大切に思うようになる。
そんな藤島さんに自分の気持ちを伝えるけれど、「僕は君に嫌われていた」と断られてしまうんです。
しかも昔の透を知る人に話を聞くと、「記憶が戻らない方がいい」「今のアンタのがマシ」と、どんだけ酷いやつだったんだと。
今の透は温厚で人当たりも良い好青年。こんなにいい人な藤島さんのことを嫌いに思うはずがない。
過去に藤島さんを嫌っていた自分が信じられない。だからこそ真っ直ぐ、ストレートに想いを伝える。
藤島さんもそれを受け入れるわけですが、過去にあったことは消えるわけもなく…。
そして2作目のCOLD LIGHTでは過去が明らかになります。
2人は透が幼い頃からの知り合いで、勉強を教えてあげたり一緒に浴衣を着てお祭りに行ったりと仲良く過ごしていました。
しかしとあることがきっかけで透を傷つけてしまい、そのうえで助けを求められた場面でその手を離してしまいます。
そのことから2人は会うこともなくなり、透はたまに帰って来たと思ったらすっかりグレていて、藤島さんにもキツくあたります。
そこから2人の関係は良くなることもなく………… 透が事故を起こして記憶を失くすという。
LIGHTでは藤島さんが透を受け入れて、幸せに暮らしていくわけです。
それはもうね…ハッピー。ハッピーストーリー。
はぁ、しあわせ……このまましあわせに暮らしてほしい…………
なんて期待も虚しく、最後3作目。COLD FEVER。
記憶が戻ります。
それはもう突然にね。6年の年月を経てね。
しかも、その6年間の記憶は消えているわけです。
つい昨日までは藤島さんのことが好きで2人で幸せに暮らしていたのに、記憶を取り戻した透はそんな日々のことを全て忘れてしまっていて、(というかその日々があったことさえ知らず、事故を起こした後に戻るというか)つまり藤島さんキライ状態。
さて……ここから……どうなるんでしょうね……………………
見てください どうか
わたし、アホなので未だに結末の藤島さんの気持ちや行動を上手く理解出来てないんですが…
ひとつわかるのは、藤島さんは昔から今まで、ずっと透のことを愛していたんだなあと。
たとえ嫌われていようが、どれだけ酷いことをされようが、透のことを愛し幸せにしたいという気持ちはずっと変わらない。
こんな……こんなに人を愛せる人なんているんだろうか…。
全てを犠牲にしてまでも1人を愛すなんてことが…………………。
あぁ……………………
以上、今まで読んだBLの中ではいっっちばん好きな5作品でした!